事務転職を実現する多くの人が利用するものとして、転職エージェントがあります。数多くの事務求人の中から、自力で最適な求人を見つけることは難しいため、転職エージェントの活用は必須となるからです。
また転職は人生に何度も経験するものではなく、あなたの人生を大きく変える貴重なライフイベントになります。そのため、あなたと相性が良く、優れた転職エージェントを見つけなければいけません。
そのようなとき、事務転職で活用する候補としてパソナキャリアがあります。一見すると他の大手転職エージェントと同じようなサービスを提供しているように見えますが、パソナキャリアが提供する転職支援の内容には特徴や強みがあります。
そこで、パソナキャリアが提供するサービス内容の評判・口コミの実態について詳しく解説していきます。
もくじ
求職者目線のサポートを徹底しているパソナキャリア
パソナキャリアを運営する株式会社パソナキャリアでは、顧客満足度を第一に考えることを社員教育として徹底しています。そのため、パソナキャリアでは求職者に寄り添う転職支援を心がけているキャリアアドバイザーが数多く在籍しています。
また他の転職エージェントと比較すると、パソナキャリアのキャリアアドバイザーの対応が丁寧であると評価する利用者が非常に多いです。例えば、以下は実際にパソナキャリアを利用して転職した人が投稿していた評判・口コミになります。
これにはいくつかの理由が考えられますが、大きな理由の1つに、機械的ではなく1人1人の求職者と向き合って納得のいく転職が実現するまで親身にサポートしてくれるキャリアアドバイザーが多いことが挙げられます。
例えば、カウンセリングや面接対策、内定後の条件交渉はどこの転職エージェントを利用しても同じようなサービスを提供しています。その中でもパソナキャリアでは、求職者1人1人の悩みと向き合ってアドバイスしてくれたり、こまめに連絡してくれたりするキャリアアドバイザーが多いからこそ高い評価に繋がっているのです。
しかし、一部の利用者にはキャリアアドバイザーからの連絡(電話やメール)が多くて面倒と評価する人もいます。ただ、転職を支援する立場からすると転職で悩む求職者にこまめに連絡したり、サービスしたりすることは当然のことです。
そのため、マイペースで転職活動したい人はそもそも転職エージェントの利用には向いていないといえます。
転職で年収アップする可能性が高い
また、パソナキャリアを通じて転職する人の多くが年収アップを実現しています。実際にパソナキャリアのホームページにも記載されていますが、以下のようにパソナキャリアを通じて転職する人の67.1%が年収アップを実現しています。
引用:パソナキャリアのサービス紹介|転職エージェントのパソナキャリア
このようにパソナキャリアを通じて転職する人のうち、3人に2人以上が年収アップを実現している計算になります。
私自身、あまりこの数字を見てもパッとしませんでしたが、3人に2人以上が年収アップする割合がどれほど凄いことなのかを調べてみました。以下は、厚生労働省が公表している「平成27年転職者実態調査の概要(直前の勤め先及び現在の勤め先の状況)」になります。
引用:厚生労働省を改変
上記のとおり全国を対象として調査した結果では、転職者の40.4%が転職後に年収アップしていることになります。
このことから、パソナキャリアを通じて転職すると年収アップを実現する確率が高いことが分かります。当然ですが年収アップする確率が高いことには理由がありますが、主に以下のような理由が考えられます。
- 管理職(ハイキャリア)向けの求人を多く扱っている
- 福利厚生が充実している求人を多く扱っている
- 内定後のキャリアアドバイザーの条件交渉力がある
転職して前職より年収がアップすればモチベーションにも繋がり、転職者の利用満足度も上がります。パソナキャリアのキャリアアドバイザーは年収アップにもこだわりを持って条件交渉してくれるため、気になる転職後の年収についても相談しやすいです。
ただし、パソナキャリアを利用する求職者全員が年収アップを実現するわけではありません。あなたのこれまでの職歴(スキル)や希望する転職条件、応募対象となる求人内容によっては年収ダウンすることも理解しておかなければいけません。
若い世代だけでなく、40代の転職支援もカバーしている
なお、パソナキャリアではこれまで積み上げてきた人材派遣の実績を活かし、企業との強い繋がり(コネクション)を構築しています。また、20~40代まで幅広い年代の求職者に対応できる求人を管理しているため、若い世代だけでなく、30代や40代の利用者からの満足度も高いです。
例えば、以下はパソナキャリアに掲載されていた「東京に本社がある中小企業の人事・労務課長ポストの事務求人」になります。
上記求人のように管理職を目指す求人の場合、マネジメントスキルを求める企業が多く、一般的に転職が難しくなります。30代後半、40代に差しかかると社会人経験が長い分、転職の際に求められるスキルのレベルが高くなるのです。
このようなことを踏まえ、パソナキャリアの転職サイトでは20代や30代だけでなく、40代の求職者向けに転職で重要となるポイントを紹介するコーナーがあります。
このように40代の転職支援にも力を入れているからこそ、40代の求職者向けに転職で役立つ情報を発信しているのです。また、実際にパソナキャリアを利用して転職する40代以上の求職者の中には、以下のように高く評価している口コミも見受けられます。
上記のとおりパソナキャリアは若い世代の求職者だけでなく、中年の30代後半や40代以降の求職者もしっかりとサポートしていることが分かります。
そのため、転職需要が多い20代や30代前半の求職者に力を入れる転職エージェントが多い中、20~40代まで幅広い年代の転職支援に対応しているパソナキャリアの存在価値は高いといえます。
女性の転職支援に力を入れている
パソナキャリアの転職支援の大きな特徴の1つに「女性の転職支援」があります。
女性の転職支援に特化した仕組みづくりをしている転職エージェントは非常に少なく、女性の求職者にとってパソナキャリアの存在は非常に心強いです。
そこで、パソナキャリアでは「女性活躍推進コンサルティングチーム」を形成し、女性が働きやすい環境を整えている企業の求人を多く扱っています。
このような方針から女性の求職者には、なるべく女性のキャリアアドバイザーが就くように配慮されています。また数多くの女性の転職支援に関わってきたキャリアアドバイザーが、それぞれ紹介してくれる求人の職場環境まで詳しく教えてくれます。
例えば、「育児に理解のある職場なのか?」「産休・育休制度は適用されるのか?」「短時間勤務は取得できるのか?」といったように多くの女性が気にするポイントについて気軽に相談することができます。
このほか、産休や育児休業の取得率も気になるようであれば調べて教えてくれます。このように、女性特有の悩みや相談事を事前に解決して求職者が納得して転職するスキーム(計画)があるため、パソナキャリアを利用する女性の満足度を高めることにも繋がっています。
管理部門の事務求人の割合が高い
なお、一般事務・営業事務・秘書へ転職することを考えている人がパソナキャリアを利用する場合、注意が必要です。パソナキャリアが保有する求人のうち、上記職種の事務求人が占める割合は非常に少ないからです。
以下は、パソナキャリアのホームページに掲載されている「取扱求人の職種比率」を抜粋したものになります。
引用:パソナキャリアのサービス紹介|転職エージェントのパソナキャリア
このように「事務・秘書」の求人が占める割合は、求人全体の1.7%となっています。もちろん、パソナキャリアを利用して一般事務や秘書として転職を実現する人もいますが、求人の数はそこまで多くないのが現状です。
一方、総務・人事・経理・法務など管理部門に属する事務求人の割合は、求人全体の12.4%を占めています。そのため、管理部門の事務求人を多く扱っている転職エージェントであることが分かります。
なお、パソナキャリアでは管理職向けの求人も扱っているため、30代・40代で管理部門の管理職を目指す求職者もパソナキャリアの利用を検討すると良いでしょう。
全国に支店はあるが、求人数が少ないのはデメリット
パソナキャリアが保有している求人の対象は日本全国と広範囲に渡りますが、大手転職エージェントのリクナビエージェントやdodaと比較すると求人数は劣ります。具体的には、リクルートエージェントやdodaが保有している求人数はそれぞれ10万件を超えますが、パソナキャリアは5万件程です。
なお、パソナキャリアを運営する株式会社パソナの支店が北海道から沖縄まで全国47都道府県に設置されています。
ただし、実際にキャリアカウンセリングを受けることができるのは以下の9拠点のため、その近辺の求人を多く扱っています。
北海道地方 | 北海道 |
関東地方 | 東京(本部) 東京(新丸の内ビルディング) 横浜 |
中部地方 | 名古屋 |
関西地方 | 大阪 |
中国地方 | 広島 |
九州地方 | 福岡 |
沖縄地方 | 那覇 |
この中でも1都3県(東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県)や関西地方(大阪、京都、神戸)、中部地方(名古屋)、九州地方(福岡)など、人や会社が集まる都心部や地方都市ほど転職活動が活発で求人も集中する傾向にあります。
そのため、あなたが希望する勤務地や勤務条件の内容によっては条件に該当する求人が見つからず、サービスの利用を断られる可能性があることも事前に認識しておくべきです。
基本的には複数の転職サイトを利用する
なお、他の転職エージェントでも当てはまりますが、在籍するキャリアアドバイザーによって経験値が違うため、中には経験が浅いキャリアアドバイザーもいます。
もし、そのようなキャリアアドバイザーが担当になった場合、希望条件とかけ離れた求人を紹介されたり、レスポンス(対応)が遅かったりすることがあります。
また、転職エージェントによって扱う求人に違いがあるため、できるだけ多くの求人情報の中から自分に最適な求人を探すのが最も望ましいです。そこでパソナキャリアのみ利用するのではなく、基本的には3社以上の転職エージェントに登録し、比較検討しながら転職活動に取り組むと良いです。
転職は今後の人生を大きく変えるだけに、失敗したくないと誰もが考えるはずです。そのため、可能性を広げるためには複数の転職サイトが必須であることを理解し、転職活動に取り組む必要があります。
パソナキャリアの登録方法や使い方
ここまで紹介してきた内容は転職エージェントを利用することを前提に述べてきましたが、ここからは実際の利用手順について確認していきます。
まず、パソナキャリアの登録から転職支援サービスの流れは以下のような手順になります。
以下、パソナキャリアが提供する転職支援サービスの具体的な利用方法や流れについて解説していきます。
公式サイトから登録する
始めに、パソナキャリアの公式サイトから転職エージェントサービスの申込み(登録)が必要になります。パソナキャリアの登録は他の転職エージェントよりも時間をかけずに登録することができます。
具体的な登録内容は、メールアドレス、氏名、住所など簡易的なプロフィール項目や経験業種、経験年数、希望勤務地などを入力すれば登録が完了になります。
登録時点で必須ではありませんが、すでに履歴書・職務経歴書を作成しているのであれば登録時にアップロードしておくと良いです。私の場合、他の転職エージェントを利用した際に履歴書と職務経歴書を作成していたため、そのデータをそのままアップロードしました。
もし、初めて転職エージェントを利用する人で履歴書や職務経歴書を作成していない人は「フォームから入力」を選択し、最終学歴、転職回数、就業状況(現職or離職中)などを入力すれば登録が完了となります。
入力内容は簡易的なものが多いですが、パソナキャリアはカウンセリングを非常に重要視しているため、入力した項目以外の内容は実際に担当のキャリアアドバイザーと会ったときに伝えることになります。
マイページを開設し、カウンセリングに備える
登録が完了すると、メールアドレスに以下のように「打ち合わせ候補日の調整」と「マイページの開設依頼」のメールが届きます。
まず実際にキャリアアドバイザーと面談するカウンセリングの日程調整を行うことになります。面談会場が通える範囲にある場合は指定された会場まで足を運び、カウンセリングを受けることになります。
私は神奈川県に住んでいたため、横浜の面談会場でカウンセリングを受けましたが、通える場所に面談会場がない場合は電話でカウンセリングを受けることになります。
通える範囲であっても「仕事が忙しい」「カウンセリングが面倒臭い」と思う人もいるかもしれませんが、なるべく時間を作ってキャリアアドバイザーと直接会うことをおすすめします。電話だけでは担当のキャリアアドバイザーの顔が見えないため、人柄や相性が良いのかも判別することが難しいからです。
ただ物理的に面談会場に通えない人もいるため、そのような人は電話でカウンセリングを受けるようにしましょう。実際にキャリアアドバイザーと電話でのやり取りだけで転職を実現する人は何人もいます。
なお、マイページの開設手続きは忘れずに必ず行うようにしましょう。開設したマイページ上で、カウンセリング後にキャリアアドバイザーが紹介してくれる求人の一覧を確認することができます。
開設するマイページでは紹介された求人の確認や選考状況、あなたの登録情報などを担当のキャリアアドバイザーと共有するために使うことになります。
履歴書と職務経歴書を作成する
これまで転職用に履歴書と職務経歴書を作成したことがない人は、実際にカウンセリングを受けるまでに作成するようにしましょう。パソナキャリアのWEB上で履歴書・職務経歴書の作成ツールがあるので、そちらを使うと便利です。
WEB上で作成した履歴書・職務経歴書は、ダウンロードして印刷することも可能です。また、職務経歴書を初めて作成する人は別ページにある「職務経歴書の書き方見本」を参考にして作成すると良いでしょう。
上記から事務職専用のフォーマットをダウンロードすることができるため、記載内容を参考にしながら自分のキャリアに置き換えて作成してみてください。
カウンセリング実施後、求人にエントリーする
キャリアアドバイザーとのカウンセリングでは、あなたのこれまでの職務経歴を振り返り、普段あまり意識しないスキルやアピールポイントを明確にしていくことになります。
このとき履歴書と職務経歴書を持参すれば、担当のキャリアアドバイザーが記載内容をもとにアドバイスをくれるため、カウンセリングもスムーズに進みます。
パソナキャリアでは求職者に寄り添ったサポートを第一に考えているキャリアアドバイザーが多く在籍しています。実際のカウンセリングでは、キャリアアドバイザーとマンツーマンで「なぜ、転職しようと思ったのか」「どのようなときにやりがいを感じるか」など、時間をかけて答えを見つけていくことになります。
色々な質問をされますが、焦って答える必要はありません。仮に即答できないような質問であれば、「今すぐ考えが出てこない」といったように正直に答えることが重要です。
また、反対にあなたの中で転職に関して疑問に思うことがあれば遠慮せずに相談するようにしましょう。そうして時間をかけてカウンセリングを受けることで、あなたの転職理由を明確にすることができます。
カウンセリングにかかる時間は人によりますが、短い人で30分程度、長い人で90分程度になります。私の場合、パソナキャリアを利用する前に他の転職エージェントのカウンセリングを受けて場慣れしていたため、そこまで面談時間は長くありませんでした。
面談が終わった後はカウンセリングの内容をもとに、いくつか応募候補の求人を紹介されます。ただ転職先は慎重に決めた方が良いため、即答せずに帰って時間をかけて検討した方が良いです。
なお、カウンセリングで面談会場に足を運んだとき、以下のようなパソナキャリアオリジナルの面接必勝ガイドを無料でもらうことができました。
上記のガイドでは転職に関する基礎的な知識から面接対策など、初めて転職する人にとって非常に役立つ転職ノウハウをマンガ形式で分かりやすく解説されています。
模擬面接を受けてコツをつかむ
就職活動時に学校の就職支援窓口などで面接対策を経験した人は多いと思いますが、同じように転職においても面接対策は非常に重要です。転職における面接は社会人経験者を前提としているため、就職活動の面接で質問される内容と全く違うからです。
例えば、「現職の職務内容を教えてください」「なぜ、転職しようと思ったのですか」など、これまでの職務経歴を基準に質問されることになります。
そこで、パソナキャリアの面接対策を活用することで、キャリアアドバイザーから話し方(伝え方)のコツや転職理由を述べる時のコツについてアドバイスを受けることができます。もし転職エージェントを利用しない場合、このような面接対策も自分1人で行う必要があります。
仮に、家族や仲の良い友人に面接官役となってもらい練習することは可能です。しかし、何人もの求職者を見てきたプロのアドバイザーからアドバイスを受ける方が面接対策としては効果的であることは言うまでもありません。
パソナキャリアの強みを活用して、事務転職を実現する
実際に利用してみることで気づくことも多いですが、転職サイトごとにサービスの特徴や強みに違いがあります。これから転職サイトを利用して事務転職を考える場合、そうしたことを理解した上で利用しなければいけません。
ここで紹介した株式会社パソナが運営するパソナキャリアは、他の転職エージェントと比較すると以下のような特徴があります。
- 求職者に寄り添う親身なキャリアアドバイザーが多い
- 女性の転職支援に力を入れている
- 管理部門の事務求人を多く扱っている
もちろん管理部門の事務求人だけでなく、一般事務や営業事務の求人もあります。ただし、管理部門の事務求人より求人数が少ないことを事前に認識しておく必要があります。
なお、パソナキャリアでは顧客満足度を第一に考えるキャリアアドバイザーが多く在籍しているため、パソナキャリアを利用する求職者の評判・口コミは総じて評価は高いです。そのため、初めて転職活動に取り組む求職者にとっても、信頼して登録できる転職エージェントです。
ただ、できる限り多くの求人情報を手に入れるために複数の転職エージェントを利用することは必須です。そこで利用する転職エージェントの1つとしてパソナキャリアに登録し、事務転職を実現させましょう。