20代で転職を考えるとき、多くの女性が事務職へ転職することを考えます。

転職を考える理由は人によって違いますが、キャリアアップを目指す人もいれば、働き方を見直す人もいるでしょう。ただし事務職は人気が高く競争率が高いため、転職することが難しい職種であることを理解しなければいけません。

また、事務職は結婚・出産・育児など女性にとって重要なライフイベントと両立しやすい職種であると認識している女性が多く、事務職の人気に拍車をかけています。こうした競争率の高い事務職への転職を実現するためには、正しい考え方で計画的に転職活動に取り組む必要があります。

そこで、ここでは20代女性が事務職の転職を成功させる正しい考え方や成功のコツについて解説していきます。ここで述べることを理解すれば、事務職への転職成功に大きく近づくことができます。

20代女性の事務転職の成功に不可欠な5つの考え方

では、20代の女性が事務転職を実現させるためにはどのような考え方を持って転職活動に取り組めば良いのでしょうか。パートや派遣と違い正社員の事務転職は簡単ではないからこそ、本格的に転職活動を始める前に正しい考え方を身につけておく必要があります。

もし、誤った考えで転職活動に取り組んだ場合、たとえ転職できたとしても「こんなはずではなかった」と後悔することになります。そのような事態を避けるためにも、20代女性の事務転職における正しい考え方を事前に確認しておきましょう。

20代の事務転職の成功に不可欠な考え方としては、以下5つの考え方があります。

  • 転職条件の優先順位を明確にする
  • 未経験者は職種だけで判断しない
  • 企業の規模にこだわり過ぎない
  • 資格にこだわり過ぎない
  • 転職を先延ばしにしない

これらのことについて、以下詳しく解説していきます。

転職条件の優先順位を明確にする

まず、20代の女性が事務職へ転職を考える場合、事前に転職条件の優先順位を明確にしておく必要があります。あなたが希望する条件を満たす企業へ転職することで、今の仕事環境では達成できない目的を実現することができるからです。

例えば、20代女性が転職で実現したい希望条件としては以下のような条件が考えられます。

上記のように「スキルアップを目指したい」「年収(給料)を上げたい」「残業を減らしたい」「産休・育休をしっかり取りたい」「正社員として働きたい」など、叶えたい条件を考え出すとキリがありません。

しかし、実際には全ての希望条件が叶う事務求人と出会うことはレアなケースです。そのため、事務転職して叶えたい条件の中で「優先度の高い希望条件が何か」を事前に考えておくようにしましょう。また希望条件の優先順位を事前に明確にしておくことで、応募する企業選びもスムーズに行えるメリットがあります。

また、社会人であれば仕事に多くの時間を費やすことになるため、転職で失敗(ミスマッチ)することは避けなければいけません。そのため、「転職して何を実現したいのか」を整理してから、転職活動に取り組むのが望ましいです。

このように転職活動に入る前に希望条件の優先順位を頭の中で整理し、あなたにとって「転職で叶えたいことは何か」を考えてみてください。

未経験者は職種だけで判断しない

これまで営業職などノルマが厳しい環境で仕事を続けてきた人の中には、「少しでも楽な仕事がしたい」という理由だけで事務職への転職を目指す人がいます。

しかし、逃げ道の選択肢として事務職を目指してはいけません。そのような目的で転職しても、事務職の仕事の過程で嫌なことがあったときに同じように転職することを考えてしまうからです。

事務職は営業職のようにノルマがなく、組織活動のサポート役に徹することになります。「売上げを伸ばす」といった目に見える結果を残すために働くわけではないため、具体的な目標を立てながら仕事のやりがいを見つけることが非常に難しい職種でもあります。

また、事務職は周りの従業員と協力しながら仕事を進めることが多く、気遣いや人間関係が面倒だと思うことも沢山あります。価値観や考え方は人それぞれ違いますが、気が合わない人がいても一緒に仕事をしなければいけません。

そのため、特にキャリアチェンジ(未経験者)で事務職の転職を目指す人は、これまで経験してきた実務やスキルをどのように事務職で活かしたいのかを真剣に考えなければいけません。そうした目的を持って転職すれば、仕事にやりがいを見出せるため、たとえ嫌なことがあっても投げ出さずに前へ進むことができます。

企業の規模にこだわり過ぎない

社会人経験の浅い20代で転職を検討するとき、多くの人が大手企業に目移りしがちです。大手企業は中小企業に比べ、年収、ボーナス、福利厚生のどれを比較しても充実している企業が多いからです。

例えば、私が過去に勤めていた大手食品メーカーの福利厚生の中には、交通費の全額支給や昼食費の補助、指定施設の割引利用など様々な補助制度がありました。このほか、女性にとって気になる産休・育休制度が適用され、復職するポジションも確保されるような職場環境でした。

このように、大手企業へ転職することはメリットしかないように思われますが、決して良いことばかりではありません。大手企業は事業規模が大きい分、縦割り組織になるため、融通が利(き)かないことが多いです。

例えば、私が勤めていた大手企業では事務手続きのルールが細かく規定で定められていました。そのため、書類に不備があると全て担当者に差し戻され、一からやり直しになります。

このほか、所属する部署をまたいで何人もの上司から決裁の承認を得ることが必要な手続きもあり、気を遣う場面も多くありました。中小企業であれば、早く済ませられる事務手続きも大手企業では多くの時間を要することになるのです。

このような事例はあくまでも一例に過ぎませんが、大手企業が何もかも優れているわけではありません。そのため、転職先を探すときは企業の規模にこだわり過ぎず、「あなたの転職条件を満たせる企業」を軸に考えるようにしてください。

資格にこだわり過ぎない

また、基本的にパソコン(PC)での事務作業に多くの時間を費やす事務職への転職では、「PC関連の資格を取得した方が良いのでは?」と考える人がいます。基本的に事務転職でも即戦力が求められるため、PCスキルがあることに越したことはありません。

しかし、事務職の転職では資格の取得を必須とする企業は少ないです。例えば、下記の求人票は兵庫県にある不動産・建設業界企業の事務職の求人募集になります。

上記求人の企業へ転職したい場合、「一般事務の実務経験が3年以上」あれば応募の対象となります。このように、特にPC関連の資格を取得していなくても応募できる求人は多く、どちらかというとスキルや経験内容を重視する企業がほとんどです。

しかし、事務職の中でも簿記の知識が必要となる経理事務の求人のように、資格の取得を必須とする求人もあります。例えば、下記の求人票は大阪に本社がある中小企業の経理事務の求人募集になります。

上記求人の企業の場合、「簿記3級以上の資格」を採用の必須条件としています。このように、経理事務など仕事の性質や募集する企業の考えによっては資格の取得を必須とする求人募集も少なからずあります。

ただ応募条件として資格の取得を必須とする企業は少ないため、資格の取得にこだわり過ぎないようにしましょう。

転職を先延ばしにしない

なお、事務転職のタイミングに悩んでいるのであれば、できる限り速く転職に踏み切ることが理想です。基本的に転職市場では、20代が最も需要が高いからです。

例えば、以下は大手転職エージェントdodaが「転職成功者の年齢割合」について調査した結果になります。

引用:みんなは何歳で転職している?転職成功者の年齢調査(2019年上半期)

上記の調査結果からも分かりますが、転職成功者の約半数が20代です。特に25~29歳の年代が最も転職の需要があり、転職成功者の約4割を占めています。

また20代で転職した方が良い理由として、以下3つの理由があります。

  • 30代よりも伸びしろのある20代を採用したいと考えている企業が多い
  • 年齢が上がるに連れて、高度な即戦力スキルが求められる
  • 30代以上は未経験者の採用選考が厳しくなる

採用する企業は「できる限り人件費を抑えながら、優秀な人材を確保したい」と考えています。そのため、ある程度スキルを積んだ20代後半は伸びしろがあり、即戦力でありながら将来性が期待できる年代と評価する企業が多いのです。

30代の求職者に対しては即戦力スキルだけでなく、マネジメントスキルも求める企業が多くなるため、転職のハードルは高くなります。結果として、30代で転職の難しさを実感して「20代のうちに転職しておけば良かった」と後悔する人は多くいます。

「将来を見据えて、今の会社でスキルを磨いている」など、先延ばしにする明確な理由があれば別ですが、そうでなければ20代のうちに転職した方が良いです。

20代前半と20代後半の事務転職で求められるスキルが違う

事務転職を考える20代女性の中には、「企業がどのようなことを求めているのか?」「経歴に自信がないけど、転職できるのか?」と不安になる人も多いでしょう。転職活動の正しい取り組み方や事務転職の実態を学ぶ機会はないため、いざ転職に踏み切ろうとしても分からないことが多いです。

実際には同じ20代でも、転職時の年齢が20代前半(20~25歳)と20代後半(26~29歳)で採用企業側が求めるスキルは変わります。そのため、それぞれの年代に応じて企業が求めるスキルの内容を事前に理解しておけば、採用選考の対策にも繋がります。

以下では、20代前半と20代後半それぞれの年代に対して採用企業が求めるスキルの違いについて解説していきます。

20代前半(20~25歳)は第二新卒向けの求人を視野に入れる

20代前半で事務転職に踏み切る場合、即戦力として働くためのスキルよりもポテンシャルが重視される傾向にあります。実務経験の浅い20代前半の求職者が転職先してすぐに即戦力として働くことは、難しいと考える企業が多いからです。

そこで20代前半の女性が事務転職を目指す場合、社会人経験の浅い20代前半の求職者に焦点を定めた第二新卒者(学校卒業後、社会人経験3年以内の求職者)向けの求人募集を視野に入れると良いです。第二新卒者向けの求人では、即戦力スキルがなくても人柄、やる気、社会人としてのマナーを身に付けた意欲のある求職者が求められています。

例えば、下記の求人票は東京が勤務地の第二新卒者を対象とした事務職の求人募集になります。

上記求人のように第二新卒者を対象にした事務求人であればポテンシャル重視の選考であるため、キャリアチェンジ(未経験)でも応募できる求人があります。

ただし第二新卒を対象にした事務求人の中には、以下の求人のように一定以上の経験年数を応募条件として設定する企業もあるため注意が必要です。

上記求人の場合、第二新卒者が応募対象の求人ではあるものの、応募の必須要件として「事務経験2年以上」が求められます。そのため、第二新卒者として事務職へキャリアチェンジを狙う人や事務経験が2年未満の人は応募の対象外になります。

同じ第二新卒者を対象とした求人であっても企業によって求められる人材スキルが違うため、1つ1つの求人内容と自身のスキル・経験を照らし合わせる必要があります。

20代後半(26~29歳)はキャリアや経験も問われる

20代後半(26~29歳)の転職では実務経験の年数が長くなる分、ポテンシャルだけでなくスキルや経験内容を重視する企業が多くなります。

また27歳や28歳になると、早い人でグループ(係)のリーダー的ポジションやマネジメントを経験する人もいます。そのため、20代後半は成長が著しい人材が多いと認識している企業が多いことから転職の需要が高く、最も求人数が多い年代でもあります。

当然ですが上記で紹介した第二新卒者の対象外となり、より即戦力性が求められる求人に応募することが基本になります。例えば、下記の求人票は愛知県に本社がある上場企業の事務職の求人募集になります。

上記求人の企業へ転職したい場合、営業事務3年以上または一般事務5年以上の実務経験が応募の必須要件になります。

このように20代後半で転職する場合、これまでの実務経験で積み上げてきたスキルをベースにして応募する求人を見極めていく必要があります。

20代女性の事務転職は、転職サイトの活用がおすすめ

これまでにも述べましたが、20代女性の多くが事務職への転職を考えます。結果的に倍率が高くなり、中々転職できない現状があります。そのため、たとえ事務職への転職であっても徹底して書類選考対策・面接対策しなければ転職は実現しません。

また、ミスマッチを防ぐためにできる限り多くの事務求人に目を通し、あなたの希望条件と一致する求人を見つけ出す必要があります。しかし、自力で希望条件に一致する事務求人を見極め、書類選考対策や面接対策を行うのは非常に困難です。

そこで転職支援サービスを受けられる転職サイトに登録し、キャリアアドバイザーの支援を受けながら効率良く転職活動に取り組みましょう。転職サイトのキャリアアドバイザーは転職で悩むあなたの希望条件を聞き出し、条件に一致する求人を探し出し紹介してくれます。

また、職務経歴書の書き方や模擬面接も実施してくれるため、これまで転職を経験したことがない人でもキャリアアドバイザーが親身になってアドバイスをくれます。

ただし、転職サイトによって転職支援サービスの内容や強みに違いがあります。また、担当してくれるキャリアアドバイザーとの相性が良いとも限りません。そのため、転職サイトは1社に絞らず3社以上の転職サイトに登録して転職活動に取り組むと良いです。

そうして複数の転職サイトを比較しながら活用し、相性の良い転職サイトを絞り込むようにしましょう。

20代で事務転職を実現し、キャリアプランを明確にする

ここまで20代の女性が事務職へ転職を考えるときに、押さえるべき重要なポイントについて解説してきました。

20代のあなたが事務転職を目指す場合、同じ20代でも年齢によって転職活動の取り組み方や考え方が変わることを理解しなければいけません。社会人経験の浅い20代前半であれば第二新卒者の対象となるため、第二新卒者向けの事務求人を視野に入れて転職活動に取り組むべきです。

また、キャリアをある程度積み上げた20代後半の人は即戦力の要素も求められるため、これまでの実務経験を整理し、アピールポイントを考える必要があります。

ただ、いずれにせよ転職して実現したいことを明確にしなければ転職後にミスマッチが起こる可能性があります。そのため、あなたの希望条件を整理してから転職活動に取り組むようにしましょう。

しかしながら、競争率が高い事務の転職で希望条件に見合う求人の見つけ方や採用選考の対策に不安を抱える人も多くいます。そこで、20代で事務転職を考える多くの女性が複数の転職サイトを活用しながら効率良く転職活動に取り組んでいます。

転職サイトを利用すれば、担当のキャリアアドバイザーに転職に関することは何でも相談できるため、事務転職を目指すあなたの考えも自然と整理されます。そうしてキャリアアドバイザーをうまく活用することで、あなたの希望条件が一致する求人との出会いに繋がり、将来的なキャリアプランも明確にすることができます。

事務転職で失敗しない転職サイトの活用法とは

事務転職を考えるとき、多くの人が転職サイトを活用します。ただ事務職は倍率が高く、簡単には転職できません。自力で転職先を探そうとしても、1件1件求人を見極めるには相当の労力を使います。またエントリー書類(履歴書・職務経歴書)の作成や面談対策、転職条件の交渉まで自ら行う必要があります。

しかし転職サイトに登録すれば、カウンセリング実施後にキャリアアドバイザーから転職条件に見合う求人を無料で紹介してもらえます。さらに履歴書や職務経歴書の添削、面談対策、転職条件の交渉まであなたの代わりに行ってくれます。

ただし、「多くの求人を紹介してくれる転職サイト」「カウンセリングに力を入れている転職サイト」「女性の転職支援に力を入れている転職サイト」など、選ぶ転職サイトによって特徴や強みに違いがあります。これらのことを理解した上で転職サイトを活用しなければいけません。

そこで以下のページで転職サイトの特徴を解説しています。それぞれの転職サイトの特徴や強みの違いを理解して活用すれば、事務転職の失敗を防ぐことができます。